2010年06月30日

Clouds Across the Moon

何年ぶりか忘れたけど、きてしまった。 突発性 Cymbals 中毒な日々。
思いがけずたのしい記憶が刷り込まれてしまった "Highway Star, Speed Star"
ときどき、わけのわからない思い出し笑いをしそうになりながら、
通りをびゅんびゅん歩く。

アヒルのヒトたち (という表現はなんかヘンだけど、私はついつい習慣的に言ってしまうの)
って 『ねじまき鳥〜』 の笠原メイが言ってたけど、
はっ。 それって、ヘンだったのか…。 だっていつもふつうに言ってるし。
アリのひととか、葉っぱのひととか、葉ダニのひととか、鳥のひととか、虫のひととか…

よそ見ばかりしてるから、『世界の終りとハードボイルド〜』 は、まだ上巻のまん中くらい。
テレビの上に置いてみた一角獣の頭骨に戸惑っている主人公に、
頭骨でしたらうちのリビングにもおりますが。 とか思いながら…(笑)
そして6月が終わったら、7月なのです。 ああ、この妙なかんじときたら!

Rah Band - Clouds Across the Moon


きのうのよる、突如、そういえばあれ、あれ何だっけ… と、
思いつく単語で検索してみても、ちっとも引っかからないし、ぜんぜん思い出せないしで、
その後、家のなかをとりつかれたように探しはじめたら、奥の奥のほうからようやく出てきた。
がしかし、いざ見つかってみてしまうと、なぜこれなのかが、まるで不明。
費やした貴重な時間たちと、おかしな執着っぷりの記念に貼ってみる。 えい!


  meow...
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2010年06月28日

NODA・MAP 『ザ・キャラクター』 6/26 ソワレ

nodamap2010
東京芸術劇場 中ホール
1階E列 センター

マドロミ: 宮沢りえ
家元: 古田新太
会計/ヘルメス: 藤井隆
ダプネー: 美波
アルゴス: 池内博之
アポローン: チョウソンハ
新人: 田中哲司
オバチャン: 大西智子 (代役)
家元夫人/ヘーラー: 野田秀樹
古神/クロノス: 橋爪功

作・演出: 野田秀樹


         −−−−−−−−−−−−−−−

15ヶ月前に観た 『ニュー・ブレイン』 を思い出しながら、(*1)
ああ… そういうことだったのか、と。
あれは作者が生死の境で遭遇した内的な体験のことが描かれていたのだなと
気づいたのは、ちょうど数日前のこと。

"change = 小銭を恵んで" であり、"change = 変わるのよ"
ホームレスの女がさりげなく口にした言葉 "change!" が、すべてを象徴していた作品。

 「予言者の言葉は……
  地下鉄の壁や下宿屋の廊下に書かれている」
 
   ――Sound of Silence  Simon & Garfunkel

つづきを読む> 【追記 6/28 23:00 コメントありがとうございます】
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2010年06月27日

シンバルズ!

Cymbals - Highway Star, Speed Star


今日は劇場へ向かう前に、いくつか寄りたいところがあったので、
数年ぶりに都内某所の雑踏を歩いた。 もう、ここは魔窟ですかとしか思えなかった。
あらゆる色と文字の大洪水、すれ違う人びとの顔、顔、顔たちが記号みたいに、
その表情は、あたかも既に50メートルとか100メートル先にでもいるみたいな、誰ひとりここにはいなくて、
ただ フリーペーパーを配る人のマネキンみたいな笑顔だけが、強引にこちらに侵入してこようとする。
ああ、これらがみんな無意識層に蓄積されていくなんて、いや、いやすぎる。
お願いですからそれだけはどうか勘弁してくださいどうか。 というかんじだった。

きゃー、悪いけど、ほんと申し訳ないけど、振り落とさせて! 今ならまだ間に合う。
なつかしきこの疾走感! たまらんっ!! (うわーん、いつになく暴力的なアタクシをゆるして。)


追伸――
 二人乗せて走り出す 夜の共犯者!
 目と目で笑い合う 鳴り出す非常ベル!!

つづきを読む (Cymbals 動画)>
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2010年06月25日

Hello darkness, my old friend...

初めて Dialog in the Dark を体験した直後に書き留めた文字を追っているうちに、
暗闇のあたたかさ、親密さ、意味を超えて包み込んでくれたもの、
あのとき感じたいろんな感情の密度が、
絵の具がにじむみたいに、じわじわと溶け出してきた。
あのときは、五感の奥深さへの探究心、好奇心だけで、
それはべつに暗闇じゃなくてもぜんぜんよかったんだけど、
結果的に、あの日の暗闇のあたたかさが、あるひとつの原体験として、
感情のおおもとみたいに、自分のなかに生きつづけてるんだってことがわかった。

暗闇と対話するだとか、暗闇に潜りたいだとか、暗闇でしか会えないだとか、
無意識にそういう言葉が並んでいたりするのだよなあ…。 (*1)
って、ときどき、知らないひとの日記を読んでるみたいな気持ちになりながら。
Hello darkness, my old friend...  (Sound of Silence @Simon & Garfunkel)

つづきを読む>
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2010年06月22日

まるいオレンジ色の。

『ねじまき鳥〜』 を読み終えて (いつまでこの話してるんだってかんじですけど)
いざ 『世界の終わりとハードボイルド〜』 を読もうとするのだけど、
どうにも 「ちょっと待って、まだ次に行くには早いのです!」 というような、
奥のほうから、いっしょうけんめい呼び止められているかんじがするのですね。
軽く足止めされてるみたいなこれが何なのか、自分でもよくわからないまま、
なので何となく、このへんにうごめいているいろんなものを、
すこしずつ感じてみたりしています。

 もし人が、すべてを失い、〈心〉だけの存在になったとしたら、
 世界は、そして人生は、どのように見えるのだろうか――。

 昨年、なんとなくそんなことを考えていた時、
 海を越えてやってきた本書とめぐり会った。 (中略)
 何気なくページを開いた私は、最初の数ページで、
 びっくりしてすぐにノートを取り始めた。
 そこには、自分がぼんやりと考えていた冒頭の問いに、
 文字どおり、命をかけて答えようとしている著者、
 ジャン=ドミニック・ボービーの姿が、あったからだ。


 『潜水服は蝶の夢を見る』 訳者: 河野万里子氏によるあとがきより
つづきを読む>
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2010年06月20日

掛け声

歩いたり休んだりときどき走ったり (無理ない程度に) しながら、
いつものコースの公園のなかにあるテニスコートの脇を走り抜けてこうとしたら、
フェンスの際から聞こえてきた、ある男子高校生の応援の掛け声に、勝手に足が止まる。
なつかしき部活動的な。

彼が発する掛け声の、その絶妙なタイミング、スピード感、リズム感が、
ぜんぜん関係ないわたしのお腹にまで響いてくる。
少し離れたうしろの芝生のところから、試合を目で追いながら、
彼が持つリズムに身体のほうが勝手に同調してしまうみたいに、
気づいたら一緒になって手とかたたきながら、
わたしは空気椅子アイソメトリックスクワットのおかしな態勢のままであることも忘れ、
身体の底からじわじわと湧き上がってくるなつかしいエネルギーに、
なんか勝手に泣きそうになっていた。

彼自身はぜったい気づいていないだろうなあ。
自分の発している一声一声が、空気を伝って、偶然通りかかった人の足を止めちゃって、
まさかこんな豊かなエネルギーまで与えちゃったりしてるだなんてことに。
ああ、いい時間だった。 チームメイトは負けちゃって残念だったけど。 感謝。
日常が旅みたいに。 歩いたり走ったり休んだり。

Cornelius - Tone Twilight Zone

きょう歩きながら思い出したコーネリアスの。
日常が旅みたいに。



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2010年06月19日

8ヶ月

8ヶ月が8日目のようにあっという間で、
8年よりも長く感じられるだなんて知らなかった。

I wish you bluebirds in the spring… を口ずさんでくれて、
Snow White (And The Seven Dwarfs) を教えてくれて、どうもありがとう。

紅い金宝樹の下に、鳩のたくさんの小さな羽が落ちていたその4日後の朝、(*1)
今度は、アゲハ蝶のさなぎの姿が見えなくなっていた。
羽化するまでには、まだまだ日数があったはずで、
きっと、あの子は、蝶としては生きられなかったのですね。
グレーの膜のなかに、うっすらと、きれいな模様が見えはじめていたところでした。

ふたりとも、同じあの朝に、偶然やってきて、そしていなくなってしまった。(*2)
あたりまえなどない生死の際を伝いながらめぐっていく
たくさんの小さな命のことを思いました。

さなぎの姿が見えなくなったあの日は、2010年6月15日。
2009年10月15日、イヌコが死ぬ肌寒い秋の日に、(*3)
青いお星の毛布にくるまれて眠っていたイヌコと、
そっと、握手をして家を出たあの朝の瞬間から、ちょうど、8ヶ月がめぐったところでした。

8は復活のしるし、8は無限大、8は∞、宇宙は蝶のカタチ……


Lisa Ono - I Wish You Love

I wish you bluebirds in the spring
To give your heart a song to sing……


*1: 2010.6.13 - 羽
*2: 2010.6.10 - 鳩と蝶
*3: 2009.10.16 - Angel と Adios Nonino



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2010年06月13日

動物園ではあらゆることが行われている

#思い出した。 というかすっかり忘れてた。
 
2010.6.12 - Are you going to Scarborough Fair? のつづき。 というか書き忘れてたこと。
 『ねじまき鳥』 に関するごくごく個人的な読書メモとして。
 (■2010.6.14 23:00 最下部に追記 "I Am A Rock" etc.)


こういうことばっかりやってるから読み終わらないのだ。
ええと、まだ 『ねじまき鳥』 を読んでいて、でも、今夜じゅうには読了の予定。
どうして "Scarborough Faire" の歌詞を改めて読んだりしていたのかというと、
「パセリ、セイジ、ローズマリー、アンド、タイム……」 の だいぶあとに、

 Zoo
 明るいコール音が鳴った。

 新潮文庫 『ねじまき鳥クロニクル 第3部』 著: 村上春樹 (p279)


動物園。 地下の迷宮へ入るシナモンの二枚の扉、その一枚が "Zoo" なのですね。
「"At The Zoo" by Simon & Garfunkel ???」
な気がしたことが歌詞カードを引っ張り出した直接のきっかけだったのに、
"Scarborough Faire" から "Sound of Silence" の脇道コースにそれたまんま
すっかり忘れてたことに気づいたので、さささとメモっときたい。

「動物園ではあらゆることが行われていると誰かが僕に言った」
創作過程をほんの少しだけのぞかせていただいたようなかんじがしておもしろい。

つづきを読む>
posted by Riccazow at 19:11 | TrackBack(0) | 本を読む

6月11日の朝、庭の金宝樹に住みだしたあのひとにあいさつしてから出かけようと (*1)
玄関先の階段を降りたその足もとに、鳥の小さな羽が三枚落ちていました。
小さな羽は、紅い金宝樹の下にも、たくさん落ちていました。
金宝樹の紅色のなかをいくら覗いてみても、昨日の鳩はいませんでした。
ただ、器用に編みこまれた巣が、ちょこんと乗っかっているだけです。

ああ、この羽をちゃんと拾っておかなきゃいけない、と、
状況がうまく飲みこめないまま、
いや… もうそのときには、わかっていたのかも知れないけれど、
気づいたら、その小さな羽 一枚一枚を、拾い集めていました。

わたしがこうして安全な家に守られて、社会に守られて、
ぱくぱく食べたり飲んだり笑ったり、夜は布団にくるまれて眠ったり、
死んでからも大切に守られ 思われているイヌコの骨のすぐお隣りに、
あたりまえなどない生死の際を生きている命は、いつでもそこにいるんだってことを、
ぼけっとしてるわたしは、ときどき忘れそうになってしまう。

この羽には、大切なことが書かれている。
あの朝、人間を信頼しきっていた鳩からあずかった、大切なお手紙。


20100611_008.jpg

*1: 2010.6.10 - 鳩と蝶


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2010年06月12日

Are you going to Scarborough Fair?

『ねじまき鳥』 から一貫して聴こえてくる "小さな神" "沈黙の神" の存在に、
預言者エリヤが神の声を聴く場面や、(*1)
ヨブ記で語られるエリファズの体験を感じながら。(*2)
(ほんとしつこくてごめんなさいませ。以下、すべて個人的なメモのようなものです)

 「疲れたような気がする」と僕は言った。
 それは自分の声には聞こえなかった。
 それに僕はそんなことを口にするつもりもなかったのだ。
 その声は僕の意思とは無関係に、自然とどこかから出てきた。
 でもそれは僕の声だった。 (中略)

 空はもう真っ暗になり、ネオンサインやビルの窓の明かりや
 街灯や車のヘッドライトが、街を輝かせていた。
 僕はその部屋にいることにだんだん我慢ができなくなっていた。


 新潮文庫 『ねじまき鳥クロニクル 第3部』 著: 村上春樹 (p83-84)


意識と無意識、その間で混沌としている様子がさらさらと描写されていくなか、
"ネオンサイン" とまあ、著者的には何ら象徴の意味を持たせたつもりもなさげな単語に、
「ネオンサインは警告を閃かせる!
 "Sound of Silence" by Simon & Garfunkel」 とか勝手に小さく反応してたら、
その30ページ先に、今度はほんとうの サイモン&ガーファンクル がでてきた。

 「パセリ、セイジ、ローズマリー、アンド、タイム……」
 と僕は歌うように言った。
 (同上 p117)


ちょっと意識が遠くに浮遊しかけそうな古い聖歌みたいな呪術的な。
サイモン&ガーファンクルの "スカボローフェア" (原曲は、イギリス民謡)
さっき改めて歌詞カードを引っ張り出してみたら、
ほーー、なんかほんとうにナツメグと彼のことが書かれてる(笑)

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posted by Riccazow at 11:44 | TrackBack(0) | 本を読む

2010年06月05日

レモンドロップ

月日はぶわんと伸びたり縮んだり。
いつの間にかもう6月だった。 今年は、いつの年とも違う6月な気がする。
もうイヌコには会えない6月。 6月はじめの今夜は遠くのほうで雷が鳴ってた。

神の子でもなんでもないくせに、ちょっとびゅんびゅんとばしすぎた。
身体のとある一点に響いていた小さなあの声を、たしかに、無視した瞬間がありました。
ぜんぜん学習しない自分には、もはやかける言葉すら見つからないけれど、
まあ、今回は大目に見るとしましょうか。
休む勇気と、超回復。 休養もトレーニングのうち。
しばらくは観察に徹する日々でござゐます。  ヒダリノコカンセツガ、イタイ…。 

それならばと、『神の子ども〜』 を読んだその流れでいってみる。
いつか読もうとかれこれ一年以上前から、そのまんまになって積んであったやつ。
そういえばあの早朝、鳥が遊ぶ不思議な時間(笑) にも遭遇したことだし、
長編小説と向き合うには、ちょうどいい機会のような気もして、
口寂しい夜、偶然にもめずらしくレモンドロップなんかを舐めてみたその翌日に、
何となく 『ねじまき鳥クロニクル』 を読み始めてみたりした。
あとちょっとで第1部を読み終えるというところ。
ふふふ… 一節一節がなんて示唆に富んだ。 元型に満ちた、あの世界のこと。

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