2010年12月30日

Metasequoia

20101229

むき出しになった寒々しい枝を見にくるひとなど誰ひとりいないようで、
わたしはちょうどよかったと、ひとりメタセコイアの大木を眺めていた。
いつだかの狂った風の日の運河沿いを歩きながら、
いつものようにまた、地球という体内に流れる血管のことを思う。
思いごとをしながら歩いているとふいに向こうの林が途切れ、
オレンジ色の夕陽が差し込んできたまぶしさと同時に、
瞼の奥にわっとふくらむ涙と、空にはカラスが飛び交い、水面に流れる雲と。
今日のわたしは夕陽を見て泣きそうになったりするのだなあ。 意外だった。

左足の小指の爪の生え際と肉の間の
そのほんの数ミリのところに小さな膿を持っているだけで、
左足を着地させるたびに微かな痛みが走る、その様子を観察するように歩く。
外見だけ見れば血を流しているわけでも怪我をしているわけでも何でもないそれは、
自分だけにしか理解できないもので、だけど、たった数ミリのその小さな狂いが、
やがて全身の骨格バランスを狂わせ、知らずのうちに、心をも狂わせてしまうことがある。
まわりの誰ひとりとして、親しい隣りのひとでさえも、何も気づかないうちに。
いつでもないような2010年おわりから3日目の静かな夕方に、そんなことを思いながら。


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posted by Riccazow at 03:28 | TrackBack(0) | ひとりごちる

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