海面上昇によるパプアニューギニアの島やヴェネツィアの水没問題、
チャド湖消滅が原因のひとつであると言われる、スーダンの飢饉や大虐殺、
「森の人(マレー語 "オランウータン" の語源)」 が家を失う、枯れゆくボルネオの森……
録画しておいた、テレビ朝日系 『地球危機 2008』 という番組を見た。
遅まきながら、昨年末から環境問題に強く意識が向かうようになった自分にとって、
目新しい内容は含まれていなかったものの、
藤原竜也さんや鈴木亮平さんといった感性豊かな人によって伝えられる現地レポや、
コンビニ弁当1個が出来上がるまでに地球に撒き散らされるCO2の量についてなど、
改めて、伝わってくるものも多い番組だった。
残念だったのは、4時間以上もあった放送のうち、
省エネ照明の紹介、コンパクトに暮らす日本文化を見直す呼びかけなど、
最も大切な未来への提言にとられた時間が、10分にも満たなかったことだろうか。
危機報道に重きをおくあまり、温暖化への具体的な行動を視聴者に訴えておらず、
内容的には不十分のような気がした。
一番怖いことは、「どうせダメだ」 と絶望し、何も行動しなくなること。
温暖化の危機が大きすぎて解決出来ないものだと、絶望の方向に進むのではなく、
意識改革して我々が身近で出来ることを行っていけば解決できる問題だ、
と提言する、アル・ゴア氏の信念と行動力が思い出される。
『不都合な真実』 を読んで、わたしが最も心を打たれた部分だ。
「地球温暖化が人間に牙をむく」
「地球温暖化という危機に立ち向かわなくてはならない」
どちらも、『地球危機 2008』 番組内に登場した言葉である。
しかし、地球に牙をむいているのは人間だ。
もし、立ち向かうべき相手がいるとするならば、それは "自身のエゴ" に他ならない。
人間の方こそ、思いやりを持って地球に向き合わなくてはならないのだと思う。
地球の存在がなければ、今日の自分の存在もなかったということ、
これから温暖化問題を考え、取り組むにあたって、
未来から借り受けた地球に感謝することだけは、常に忘れずにいたい。
不都合な真実 - 私にできる10の事 (PDF)

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